チクチク療法とは
チクチク療法は、その名の通りチクチクっとした刺激を与えて病気にアプローチする、
西洋医学とも東洋医学とも違うメイド・イン・ジャパンの治療体系です。
福田―安保理論で言う
「嫌なモノ反射」を利用して副交感反応を呼び起こし、
自律神経を調節するチクチク刺激を、脳・脊髄につながる神経走行に着目した
「デルマトーム理論」に基づいて行います。
そもそも、発病のメカニズムの1つとして「交感神経の害」が挙げられます。
現代人は様々なストレスによって交感神経優位の状態が続きやすい環境にあります。
たとえば、働きすぎ、心の悩み、強い薬の長期服用など。
心因性・肉体性のものなど各種ストレスによって
交感神経が優位となり発病となります。
そこでチクチク療法では皮膚からのチクチクっとした刺激により、
体内では副交感神経が活発化します。
それにより血の巡りがよくなり、またホルモンバランスが整い、
代謝が亢進し、その結果、免疫力が高まり、
病気に対する抵抗力が増してくるのです。
チクチク療法のめざすところは、あくまで自然治癒力を生かす治療。
つまり”きっかけ”を与える役目です。
様々なつらい症状を抱え悩んでいる方々にとって、
とてもシンプルかつ安全なチクチク療法は
ご家庭でも簡単に取り入れていただける養生法の1つとしてお勧めです。
チクチク療法の長所
① 身近な道具で出来る
② コストがかからない
③ 短時間で可能
④ 危険性が少ない
つまり、いつでも・どこでも・だれでも簡単に取り入れる事が出来る治療法です。
チクチク療法が得意とする症状は次のような内容です。
① 打ち身・ねん挫・内出血などの急性期の痛み
② しびれ疾患
③ 腰痛・坐骨神経痛などの腰のヘルニアや梨状筋症候群
④ 歩行障害を伴う脊柱管狭窄症や梨状筋症候群
⑤ 手や腕のいわゆるニューロパチーと呼ばれるしびれ・痛み
⑥ 膝・股関節・首の痛み、首のコリ、五十肩
⑦ 生活習慣の乱れに伴う諸症状
などです。
身近な道具でOK
最初にご用意頂くものは特別な道具を必要としません。
尖端のとがった道具なら何でもOK。
例えば爪楊枝。またはシャープペンシルや、
インクのなくなったボールペンなど。
イタッ”が大事!
刺すときは「刺し跡が残るくらい強めに刺す。
※但し、血が出たり、皮膚が傷つくような刺し方はNG!
(刺し方の図参照)
チクチク療法に必要な事は「痛み刺激を与えること」
これによって副交感反応を呼び起こすのがポイントです。
- イラストのように、爪の生え際の両端から2mm離れた部分を、
親指の外側から1,3,5,8,9,10の順に刺激。(赤字部分)
※灰色の番号は刺激せず にとばします。
(両手、番号入りイラスト参照) - それぞれのポイントを1回ずつギュッと刺すだけでOK。
- 片方の手が終わったら、もう片方の手も同様に行う。